Zゲージ
Zゲージとは
軌間が6.5mm、縮尺が約1/220の鉄道模型の規格です。簡単に手に入る鉄道模型製品としては最小です(電池式の物を除く)。
ドイツの大手鉄道模型メーカー、「メルクリン」の考案によって企画されました。Zが付けられた理由は、これよりも小さなスケールは、この先も出てこないと考えられたからです。
NゲージやHOゲージ等よりも小さい為、狭い空間にもレイアウトを設置する事ができますし、長編成の列車を走らすことができます。
しかしその反面、小さいので動力車の重量が軽くなるため急カーブで脱線しやすく、充分な牽引力を確保する事が難しいという課題もあります。また、慣性が小さく、レールの汚れや酸化により集電性が落ちていると走行がギクシャクする場合があります。
Zゲージの歴史
1972年西ドイツのニュルンベルク国際玩具見本市にて、メルクリンにより「ミニクラブ」の名で発表された物がこの規格初の製品です。
1978年に同メーカーの機関車は6両編成の車両を牽引し、無停車で1219時間走り続けました。走行距離はなんと720kmで、ギネスブックに掲載されました。
日本型車両はガレージメーカーが供給していただけでしたが、2005年から大手メーカーが参入し始めました。初期参入したメーカーは食玩としての販売形態でしたが、徐々に、本格的な鉄道模型と呼べるレベルの商品が発売されるようになりました。