駆動方式
鉄道模型初期の頃は、動力が付いていなかったので、手で押すものでした。技術の進歩とともに、ぜんまい駆動であったり、蒸気により自力走行できるものになったりし、現在では電気による外部からのコントロールが可能になっています。
主流は電気モーターを使用した物ですが、蒸気を利用する物もコアなファンから根強い支持を受けています。
蒸気で動くもの
蒸気で動く鉄道模型の初期製品は、簡易的なボイラーと単動首振りエンジンとを組み合わせた、動き出したら燃料がなくなるまで走り続ける物がほとんどでした。しかし、しばらくすると本物の鉄道と同じ仕組みで動く製品が登場し、人間をのせた車両を牽いて走る模型が主流となりました。給水・焚火・運転が実物どおりで、タービン発電機やインジェクタまで装備するものまで現れました。
また、アメリカで実用化された関節式機関車を、実物と同じボールジョイントの給排気管で結ぶ模型も出現していますし、蒸気タービンで発電して電動モーターで走る模型も試作されています。
手軽に運転できる電動式模型が普及した事により廃れていましたが、1970年代中盤から、熱心なファンと彼らに支えられた新たな生産者の参入により、以前に比べ敷居が低くなっており、徐々に愛好家が増えつつあります。